「日本の歴史を変えたあの決断」が発売されて5か月が経ちました。
小ネタ記事の書き出しが毎回同じで恐縮です。よろしければ読んでいただけると嬉しいです。
その1:坊主の描き分け超楽しい
1巻の古代~室町時代で仏教の開祖7名の僧侶を描きました。
ラフイラストを提出した後、お相手の編集さんから「僧侶の集団の描き分けは大変だったと思います」とのコメントをいただいたのですが…
何を隠そう、いっっっちばん楽しかったです🙌
似たようなものを見比べて楽しむのが昔から好きなんです。
共通点は何かな? どんな違いがあるかな? どれが好みかな?とか。
同じ方いらっしゃいませんか? 多分そういう方は図鑑を見るのも大好きだと思います。
あと私は子どもの頃から仏像が好きなので、その延長で僧侶の肖像画を見るのも好きでした。
パッと見は似ているようでも違うので間違い探しのような遊びの感覚が楽しい。
あと、名前を隠して肖像画だけ見て誰か当てるのも、楽しいついでに勉強にもなってグッド。
…というようなことを編集さんにも簡潔に伝えましたが大丈夫だったでしょうか。ひいていませんか。
余談:この記事を書くにあたって久しぶりにイラストのデータを開いたところ、僧侶らをまとめたフォルダ名を「坊主たち」にしていました。
わかりやすいけどもちょっと笑ってしまった。
その2:個人的な「空白の時代」
今回の本は「1巻・古代~室町時代」「2巻・戦国時代~江戸時代」「3巻・幕末~昭和時代」の3巻編成でした。
そのうち、1巻と3巻のコラムページのイラストを描かせていただいたのですが……
実は私、3巻の幕末~昭和時代は自信がありません。学生の頃も一番苦手な時代でした。
人物リストで名前を見てもピンと来ない人物もいて少々申し訳ない気持ちに。
でも人物像を調べていくうちに勉強になったし、すごく新鮮な気持ちで描けました。
貴重な機会をありがとうございました🙇
それと人気の江戸時代も実はちょっと苦手で、受験のために重要な部分だけ必死に覚えた記憶。
少し前に「ねこねこ日本史」にハマって、そのおかげで人物名はちょっと覚えました。
そういえば世界史も苦手でした。年表も1492年にコロンブスが大陸発見したことしか覚えてない。
もしも世界史のお仕事の機会があったらもう高校受験並みに勉強します!
私が苦手な時代が大好きで超絶詳しい人もいらっしゃるし、みんな違ってみんないい👍
その3:念願の人物が描けた
そのやや苦手な3巻の時代ですが、コラムページにとある御仁が登場します。
「柔道の父」と呼ばれる嘉納治五郎です。
突然ですが私、柔道が好きでして!
といっても私自身は柔道はまったくの素人で、試合を見るのが好きな柔道ファンです。
国内大会はもちろん、国際大会もチェックしています。
柔道の大会は大体が週末2~3日間にかけて行われるので、その期間心置きなく配信を見ることができるように仕事のスケジュールを調整します。
さらに海外での大会だと時差の関係で最後の試合が終わるのは深夜ということも多いので、前もってちょっと仮眠を取るなどして観戦のコンディションを整えます。
以前は特にこれといった趣味はなかった私。
趣味におぼれたら仕事や生活が立ち行かなくなるんでは? と思っていたこともありましたが、逆に仕事が捗ることが多くて素晴らしい効果!と身をもって実感しました。
そんな感じで、いつか柔道関連のお仕事ができたらなあなんて都合のいいことを考えていたんですが、嘉納治五郎先生のカットを描かせていただいたことで夢が叶ったといってもいいのではないでしょうか。
たとえ1枚の小さなカットでも夢は夢。
柔道が好きなことについてここで話すには長くなりすぎるので、もしよければ別の記事も読んでいただけると嬉しいです👇
その4:「図書館にある本だ!」
見本誌をいただいて初めての感想は
「図書館にある本だー!!」
からの、
「大きいから机に広げてみんなで読める本!」
「調べ学習の時にひっぱりだこになるタイプの本!」
「ランドセルにピッタリ入るかギリギリのサイズの本!」
でした。(ピンポイントすぎる)(伝わりますか)
小学生の図書館での懐かしい光景が頭に浮かびました。
この23cm×30cmくらいの大きなサイズとカバーの硬さ、本の重さがいいですね。
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その1で書いた「似たようなものを見比べるのが好きな人は図鑑好き」に関連するようで全然関係ないかもですが、図鑑が好きな人は漢字字典も好きだと思う。
例えば侍・待・時・持・特など「寺」に違う部首が付くと、似ているのに意味がまったく変わっておもしろい。
「さんずい」が付く漢字は水に関する意味があるとか…さんずいは水属性、火へんが付くと火属性で、にくづきなら肉属性(?)とか……。
うまく説明できないけど、好きな人にはなんとなく意味が伝わると思う。
あっ、そもそも漢字が苦手だったらそんな風には楽しめないのかな…?
でも漢字もそういう「モノ」視点で見るとおもしろいんですよ!!
漢字の本のお仕事してみたいなあ~~。