
兜collection 略して カブコレ。
Blenderというものをご存じでしょうか。
PCを持っている方なら誰にでも使える、3DCG制作ができる無料ソフトです。
Blenderで検索すると数々の大作がヒットします。
これって写真じゃないの!?っていう超リアルな作品がいっぱいで、自分の目に映る世の中のすべてがはたして本物なのかCGなのかさっぱりわからなくなる、そんな世界が広がっています。
(たまにミキサーも紛れて出てくるので急に現実に引き戻されます)
このBlenderというものがずっと気になっていて、ついに重い腰を上げて去年から少しずつ勉強を始めました。
と言っても3DCGの仕事がしたいというよりも、自分用の作画素材を作りたかったというのが一番の理由だったりします。
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私は仕事でも趣味でもよく歴史系のイラストを描きます。
その際にたびたび悩まされるのが甲冑の形。
特に兜は顔~頭という目立つところに位置するのでできるだけ違和感なく描きたい。
武将の特徴を強く表すこともあるのでテキトーにはしたくない。
写真資料集はいくつか持っているし、ネットでも探せばいくらでも出てくる。
だけど、平面ではその見たままの角度しか描けない。
もちろん想像である程度は補うことはできるけど、形によっては「?????」となることも。
資料集を斜めに傾けて見たり、PCの画面を覗き込んだりするのはもうやめたいんだ私は。
ハッと我に返った時ちょっと恥ずかしいんだあれ。
そんな切実(?)な思いのもと勉強と練習を重ね、学んだ技を駆使して兜を作り始めました。

リアルな質感ではないのでちょっとおもちゃっぽい感じ。それがかわいいではないか。
アプリ上ではいろいろな角度からグルグルと見ることができて楽しいです。
好きな角度から観察できるのが本当に良い。これが欲しかったんだ!
(作りが粗いので遠目に見てください)

一部省略したり創作成分が混ざっていたりするので忠実ではありませんが、あぁこれはあの武将の兜だねってわかるものもいくつかあると思います。あるかな…?
多分、わざわざ自分で作らなくてもネット上のどこかに兜の3D素材はあるかもしれません。
それでも自分で作りたかった。写真資料を観察しながら3Dに起こすことでより理解が深まりそうじゃないですか。兜の構造についてもBlenderについても。
最初はとりあえず1個だけでも……と作ってみたらこれが実に楽しくて、気が付くと10個できあがった次第です。
簡素ながらもイラストを描くための資料としては今のところ必要十分といったところ。
これで五月人形を欲しがることはなくなるでしょう! ホントに作画資料のためだけに欲しかった。
そういえば、タイトルにVol.1とありますね。
また他にもいろいろ作れたらいいなという希望が含まれています。乱髪兜とか獅噛がついた兜とか。